開館から50年、第一線で活躍するアーティストに「会える場」としての役割を担ってきた県民ホール。アーティストたちの熱量あるパフォーマンスは、現在も多くの観客を魅了し続けています。またプロフェッショナルだけでなく、県民の発表の場としてもひらかれてきました。
県民ホールとゆかりの深いアーティストや団体の皆さまからコメントをいただきました。
沢田研二
世界中のホールの中で神奈川県民ホールは僕のBEST2のホールです。音の響きが素晴らしいのは勿論、ステージ上からの満員の客席は絶景なのです。もう一つ、世界最長 ? のステージ幅、ステージセンターから上下(かみしも)に走ってもまだ端まで行けないと毎回思ったものです。今の僕にはとてもハードなホールなのですが大好きなホールです。まだまだ楽しい想い出を神奈川県民ホールで創りたいものです。
及川光博(ミュージシャン・俳優)
50周年、おめでとうございます! ミッチーです!
大学時代、横浜でアルバイトをしていた私にとって、カナケンは憧れの会場でした。そしてデビューから数年後、初めてそのステージに立てたときは、まさに夢が叶った瞬間でした。以来20年以上、毎年お世話になっています。音響もとても良く、客席の拍手喝采も大きく響いて、感動を与えるべき立場ながらいつも感動をいただいています。ビバ ! カナケン。
ちゃおー★
清水哲太郎・森下洋子(松山バレエ団)
神奈川県民ホールが地球、人類の常識を超え、時代を越え、次々と新鮮な文化芸術を宇宙に届けと奮闘して来て下さった歴史が、たくさんの人々の希望と幸せを育んでくださいました。そして私達芸術家の魂の底に、人間を愛する心を産み付けてくださった感謝は、計り知れません。神奈川県民ホールが存在している限り私達は恐れを知りません。なぜならこの劇場が、私たちに愛するとは何 と教えてくれたのですから。
塩田千春(現代美術家)
神奈川県民ホール50周年おめでとうございます。1500平米のギャラリー空間の5部屋すべてを使って「沈黙から」という個展をさせていただいてから17年。今思えば私がアーティストとしての活動の場を広げるきっかけとなったのがこの展覧会でした。この展覧会があったからこそ、今の私があると思っています。本当に心から感謝しています。
千田 豊(神奈川県吹奏楽連盟 理事長)
50年前の3月、開館したばかりの神奈川県民ホールにて、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏によるドボルザークのレクイエムを聴きました。音響の良さは言うまでもなく、ロケーションの素晴らしさは、国内随一でした。
神奈川県吹奏楽連盟は、3月16日に開館記念行事の一つとして、「県民吹奏楽の集い」を実施、それ以降、吹奏楽コンクール神奈川県大会を始め、関東大会、東関東大会、全日本大会等、数々の大会や記念行事をこの県民ホールで開催してきました。吹奏楽と合唱による総勢400名超で演奏したことなど、県民ホールでの思い出は、尽きることがありません。
我が心のふるさと、神奈川県民の心のふるさと…
一日も早く、また会えることを切に願っています。
髙橋真梨子
開館50周年おめでとうございます。
横浜の海沿いに凛として佇む神奈川県民ホールは、ナンバーワンと言っていいくらい私の中では大好きなホールです。ホワイエから見えるきれいな海や夜景は、訪れた人々の記憶に残っていることでしょう。会場で過ごした特別な時間が、私の歌とともに観客の皆様の思い出の1ページに刻まれていたら嬉しいです。
沼尻竜典(神奈川フィルハーモニー管弦楽団 音楽監督)
小学生の頃、母に連れられていった県民ホールで、小澤征爾指揮の「ボリス・ゴドゥノフ」の公開リハーサルを見学したのがオペラ初体験だった。
それから数十年後、十年も続けて自分がその場所でオペラを演奏することになろうとは。
東日本大震災で中止になった「アイーダ」は、新規オープンに是非考えていただきたい。
ピットにはぜひ神奈川フィルを
黒田 博(二期会幹事長)
神奈川県民ホール開館50周年おめでとうございます。
この伝統ある舞台に於いて2001年から数々のオペラ作品に出演させていただきましたが、2015年には黛敏郎「金閣寺」に出演いたしました。舞台稽古初日に、舞台上に燦然と輝く金閣寺が現出したときは、出演者全員から歓声があがり、興奮したことを覚えています。今後も独自性のある企画が展開されることを願っています。
下田 等(株式会社ケーエムミュージック 代表取締役)
県民ホール「開館50周年」おめでとうございます。
春夏秋冬を演出してくれる公園通りの銀杏並木、隣接する「神奈川県民ホール」。
師匠「寺内タケシ」さんのコンサートで初めて利用してから「45年」
多くの演者さんや足を運んでいただいたお客様と夢や感動を共にしてきました。
この思い出深き「芸術文化施設」に感謝 !
柳澤涼子(NPO法人横浜シティオペラ 理事長)
神奈川県民ホール創立50周年、まことにおめでとうございます。
私ども横浜シティオペラはもう40年近くのお付き合いになるかと思います。神奈川オペラフェスティバルや歌曲コンサート等の開催に際し、いつも暖かくお支え下さいましたこと感謝にたえません。神奈川県の芸術文化の発信地として更なるご発展を願い、心よりお祝い申し上げます。
鈴木和子(神奈川県芸術舞踊協会 会長)
開館の翌年1976年より共同主催、1994年よりは共催を頂き毎年大ホールにおいて公演を開催してまいりました。
舞台の「立端(たっぱ)」の高さを活かした大掛かりな舞台装置は今でも見ることができますが、開館当初は「せり」「スライディング」の舞台機構をフルに活用した作品もあり、お客様はもとよりダンサー達にとっても魅力的な舞台であり劇場でした。無くなってしまうことを惜しみつつ感謝の気持ちを捧げます。
斎藤友佳理(東京バレエ団 団長)
開館50周年おめでとうございます。横浜育ちの私にとって、神奈川県民ホールは幼少期に本物のバレエとの出会いをもたらしバレエへの道を促してくれた場所であり、また再起不能とまで言われた怪我からの復帰を果たした、二重の意味で原点と言える劇場です。かつて西洋文化の入口であった街と劇場の誇りのもと、ますますの発展をお祈り申し上げます。
砂川涼子(藤原歌劇団)
この度は、50周年おめでとうございます。これまで、多くの素敵なアーティストの方が、神奈川県民ホールの舞台に立つ事を目標に精進されてきたことと存じます。私もその中の1人です。これからも県民の皆さまと共にある存在感のあるホールとして、素敵な公演を楽しみに、神奈川県民ホールのご発展を心から願っております。
千田善道(有限会社神奈川芸術協会 代表取締役)
かつて世界の一流劇場の絢爛豪華な舞台装置が横浜港で陸揚げされ初日を迎える、まさに日本の舞台芸術の最先端を担ってきた功績ははかり知れません。
神奈川県民ホール開館の2年後、神奈川芸術協会も横浜の地に誕生しました。
お客様に育てられながら神奈川県民ホールと共に歩んできた50年です。
開館50周年おめでとうございます。
濱永廣生(ごらく茶屋)
あっという間の、あれから50年
“泉谷しげるライブ”(1975年2月4日)からのお付き合い。
「まるで運動会に来たようだな」と苦笑いされた大ホール。
横浜労音からハマ音、そしてごらく茶屋までの50年。
大・小ホールで国内外の多彩な企画が実現出来た。
中でも43年、421回続いた小ホールでの“県民ホール寄席”は宝物だ。
再館への期待も込め、50年ありがとう !
五木ひろし
開館50周年おめでとうございます。神奈川県民ホールでは、1976年から約半世紀、数多くコンサートをさせて頂きました。ファンの方たちにとっても馴染み深いですし、歌手生活60周年のコンサートも開催するなど、私の歌手人生にも欠かせない会場です。これからも変わらずお客様を温かく迎えてくれる会場であることを願います。
メッセージをありがとうございました。
ここでご紹介できたのはほんの一部の方々です。これまでたくさんのアーティスト、ご利用者・団体の皆さま、そして何よりご来館くださいました皆さまに支えられ、県民ホールは来年50周年を迎えます。令和7年4月以降は老朽化のため休館となりますが、これまで長きにわたるご愛顧、ご来場に心より御礼申し上げます。
(神奈川県民ホール支配人 赤江直美)