本コーナーでは、当財団が運営する文化施設(県民ホール・KAAT・音楽堂)の主催公演をケーススタディとして、広場としての文化施設について考えます。また神奈川県が主催し、当財団が企画製作を担う「共生共創事業」、さらには紅葉ケ丘エリアを中心とした文化施設同士が連携する取り組み「横浜・紅葉ケ丘まいらん」の事例もあわせてご紹介します。
OTHER CASES STUDIES
横浜・紅葉ケ丘まいらん
みなとみらい地区を一望する横浜・紅葉ケ丘には、神奈川県立音楽堂(Music Hall)、神奈川県立青少年センター(Youth Center)、神奈川県立図書館(Library)、横浜市民ギャラリー(Art Gallery)、横浜能楽堂(Noh Theater)があります。5館の公共文化施設が連携して同エリアの魅力を発信していく活動が「横浜・紅葉ケ丘まいらん」。「まいらん」は、それぞれの頭文字「MYLAN」をひらがなで表したものです。
音楽堂、図書館、青少年センターの3館は、日本の戦後モダニズム建築を代表する建築家・前川國男の傑作として知られています。2021年8月には、図書館と音楽堂が新たに神奈川県指定重要文化財に指定されました。また、1875年に建てられたものを復元した能楽堂の本舞台は、関東地方現存最古の能舞台。こちらは横浜市の文化財に指定されています。
現在は各館や周辺施設で「横浜・紅葉ケ丘まいらんさんぽマップ」を配布中。紅葉ケ丘から歩けるアート・文学・舞台芸術スポットや、富士山がきれいに見えるフォトスポット、音楽・歴史を感じるスポットを紹介しています。周辺には伊勢山皇大神宮、少し足を延ばせば野毛山動物園もある自然豊かなエリア。ぜひマップを片手に、おさんぽを楽しんでみてくださいね。