本コーナーでは、当財団が運営する文化施設(県民ホール・KAAT・音楽堂)の主催公演をケーススタディとして、広場としての文化施設について考えます。また神奈川県が主催し、当財団が企画製作を担う「共生共創事業」、さらには紅葉ケ丘エリアを中心とした文化施設同士が連携する取り組み「横浜・紅葉ケ丘まいらん」の事例もあわせてご紹介します。
OTHER CASES STUDIES
共生共創事業
2016年、多くの犠牲者を出した津久井やまゆり園事件。このような事件が二度と繰り返されないよう、ともに生きる社会の実現を目指し、同年に神奈川県・県議会は「ともに生きる社会かながわ憲章」を定めました。共生共創事業は、この「ともに生きる社会かながわ」の実現に向け、文化芸術の分野における「ともに生きる ともに創る」を目標に、年齢や障がいの有無にかかわらずすべての人が参加できる舞台芸術の事業として神奈川県が2018年から取り組んでいます。
様々な活動のなかでも中心となっているのが「かながわシニア創作創造プロジェクト」。現在はオンラインでダンサー・安藤洋子さんが毎月開催するダンスワークショップ「チャレンジ・オブ・ザ・シルバー」や、シニア劇団の「よっしゃ!!」(横須賀)、「Hale(はれ)」(綾瀬)、「チリアクオールディーズ」(小田原)などの企画を、県内各地で展開しています。
新型コロナ感染拡大の状況下では、分身ロボットのOriHimeが登場するリーディングシネマ『ちいさなちいさな王様』、世界各地のあそび歌をアレンジして紹介する「世界の歌とあそぼう!」、そしてシニア劇団の作品などを2020年度に動画で配信。今後も動画が次々と公開されます。お楽しみに!
2020年度の配信作品ラインアップより
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